創始者ブログ FOUNDER'S BLOG

2016.11.17

創始者ブログ「雑感」

161117_02 去る11月12日、東京国際交流会館(お台場)で催された本学の「アクティブ・ラーニングシンポジュウム」に行ってきました。シンポジュウムの内容については後日このHPに担当者が概要の紹介をすると思いますので、私の感想を述べることにします。


 


 一口で言えば、このシンポジュウムで行われた本学教員のプレゼンテーションの研究レベルは高等教育界では国際的にみてもトップレベルだと思いました。参加者のほとんどは国内大学の関係者でしたが、レベルの高さに感銘を受けられたと思います。


 


 度々紹介しているように本学は開学時よりクリティカル・シンキングに基づくアクティブ・ラーニングを実践してきましたが、その歴史的な重みを十分に伝えた内容でした。発表内容については色々な感じ方や見方があると思いますが、私はアクティブ・ラーニングの成果は学生の言語運用能力の上に表れると理解しました。勉学のすべては言語能力向上に帰着すると考えるからです。


 


 話題が変わってアメリカ大統領選挙です。選挙運動期間中から多大の関心をもって一連の流れを見てきました。結果は大変ショックでした。イギリスのEU離脱もそうですが、今回のアメリカ大統領の選挙も私には反グローバルの大衆迎合主義(populism)に見えるからです。第1次世界大戦後のヒットラーの台頭程ではないにしても危険を感じます。「世界の中の日本」の今後がどうなっていくのか心配です。


 


 話題が飛躍するようですが、明治維新前の日本の状況は開国を外圧によって迫られていましたが、その中で我が郷土出身の安井息軒は、最初は尊皇攘夷であったが次第に開国思想に変わっていったと聞きます。彼は何々派ということではなくて、学者として日本の将来をもっと長期的な視野で見ていたのであって、変わったのではなく本質的な流れの中にいたのだと思います。前稿で書いたように安井夫人のお佐代さんは息軒の見識を知っていて、門下生たちがグローバルな視野で国づくりをしていくことを夢見ておられたのではないでしょうか。だから質素な生活に何らの痛痒も感じないで息軒の仕事を後ろから支えることができたのではないかと思うのです。


 


 本学のアクティブ・ラーニングの継続的な実践は日本、そして国際社会の健全な発展を支える人材育成の基本的な努力であると思っています。教員の真摯な努力をお佐代さんに学んで応援したいと思いました。