学長ブログ PRESIDENT'S BLOG

2019.12.26

学長ブログ㉓ 令和元年を振り返って

 令和元年という記念すべき年を終えようとしています。この年は、学校法人宮崎学園にとっては大変おめでたい年となりました。10月に創立80周年を無事に迎えることができました。この一年は、私財を投じて本学園を創設された初代理事長の大坪資秀先生と本学創設者でもあり第二代理事長の大坪久泰先生の「創設の思い」に立ち返り、感謝の念と共に、宮崎学園が次の時代にどのように地域に貢献できるかということを深く考える一年となりました。

 少々、ご紹介が遅れましたが、80周年記念行事において本学学生が大活躍しましたので、学生の活躍で令和元年を締めくくりたいと思います。

 10月12日に大坪記念ホールで開催されたミュージカル「ぞうれっしゃがやってきた」には、教育学部1年生が出演しました。

 このミュージカルは、名古屋の東山動物での実話に基づく物語です。少しあらすじを紹介します。昭和12年、戦争が激しくなり、動物たちが次々と殺されていきました。そのような状況の中で、動物園の園長は象たちを必死で守り抜きました。昭和24年、戦争が終わり、生き残った2匹の象を一目見たいという子ども達の夢を乗せた「ぞうれっしゃ」が名古屋に向かって走った、という話です。

 子ども達を演じてくれたのは、宮崎学園短期大学附属清武みどり幼稚園の年長児の皆さんです。沢山の練習を重ね、とても可愛らしい姿を見せてくれました。元気いっぱいの歌声、ダンス等、大変立派な子どもたちでした。また、共に舞台を創り上げた宮崎学園短期大学保育科の学生と本学学生は、合唱団として素晴らしい力を発揮し、皆さん力を合わせて感動的なミュージカルにしてくれました。中でも、象使いの娘をソロで演奏した1年生の高木空さんの心のこもった歌声は、多くの聴衆を魅了しました。軍人を演じた1年生の菊田和真さんも立派な姿でした。

 本ミュージカルの上演にあたり、本学の日髙まり子先生と指揮をつとめられた末平浩康先生には、多くのご指導をいただきました。ピアノの栗原美紀先生、動物園の園長を演じた宮崎学園高校卒業の畝原功気さんにも多くのお力添えをいただきました。

 先生方のご指導によって、感動的なミュージカルになりましたことに心からの感謝を申し上げます。

 続いて10月14日に行われた創立80周年記念式典では、国際教養学部4年の藤山佳菜子さんが全体の司会をつとめました。約600人が参列する大舞台での司会でしたが、透き通る声でしっかりと役目を果たしました。その姿は、大変立派なもので誇らしく思いました。また、祝典歌として、宮崎学園高等学校の有川サチ子先生の指揮のもと、合同合唱団の一員として「マイウェイ」を歌った教育学部2年生の歌声も大変素晴らしいものでした。この合同合唱団は、Nコンに18年連続30回出演している宮崎学園高等学校合唱団に高等学校卒業生と本学教育学部2年生を加えた総勢100名の合唱団として、本式典のために急遽編成されました。これまで宮崎学園が歩んできた80年を振り返り、新たな一歩を歩みだす勇気を与えてくれた感動的な歌声でした。本学学生が80周年記念の舞台に立つことができましたことをとても嬉しく思いました。学生の心にも残る体験になったのではないかと思います。

 幼稚園、中学校、高等学校、短期大学、大学を持つ「宮崎学園グループ」の一員として、これからも連携しながら「学生一人ひとりが輝く場」を提供できる教育を進めてまいりたいと思います。

 今年、一年大変お世話になりました。

 良い年をお迎えください。