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2018.11.24

「救缶鳥プロジェクト」講演を行いました。

平成30年11月13日(火)、株式会社パン・アキモトから秋元 義彦氏を講師に招き、同社が行う「救缶鳥(きゅうかんちょう)プロジェクト」について講演を行って頂きました。

「救缶鳥プロジェクト」は、パン・アキモトが作る防災備蓄パン「救缶鳥」を非常食として備えることで、世界の飢餓救済の活動に参加できるプロジェクトです。

【救缶鳥プロジェクト概要】

37ヶ月の賞味期限があるパンの缶詰(救缶鳥)を再購入の際、以前購入した同製品を回収して貰える。(回収時期:購入から2年後もしくは2年半後)

回収したパンは半年~1年、賞味期限までの日数があるため、世界の必要な国々に食料として送られる。

→自身の備蓄食品の準備・備蓄食品の大量廃棄問題への対策によって、世界の飢餓問題への貢献ができる

救缶鳥プロジェクトウェブサイト >

以前だと、「保存性の高い食品は味が劣る」という印象がありますが、この37ヶ月の賞味期限を持つ救缶鳥は、「保存性があり美味しい」を実現したものです。講演の最後には参加者に試食が配られましたが、手でふんわりとちぎれやわらかく、口当たりもしっとりと美味しいものでした。「保存性があり美味しい」製品を作るきっかけは、震災被災者の方からの声だったと話されました。

震災後、秋元さんは被災地に自社のパンを届けましたが、美味しいパンである一方、消費期限が短く、廃棄されたものも多くありました。

当時、乾燥させる、添加物を多く入れることが保存性を高める主要な手段でしたが、秋元さんはその方法によらず保存性が高く美味しいパンを作ることを決めました。多くの失敗を経て、今の備蓄パンを作るに至りました。

そのようにして作った備蓄パンでも、賞味期限はあります。期限が来た時に購入者から「新しいものは購入するので、期限が切れたものを捨てて欲しい」と言われた時、ショックを受けました。美味しく食べてもらう為に作った食品だったからです。

日本国内では備蓄食品の大量廃棄問題がある一方で、世界には今日の食べ物にも困る人々が多くいます。秋元さんは「何かしたい」と思い、大量に廃棄されてしまう備蓄パンを、賞味期限が切れる前に飢餓問題のある国に送る、というアイディアを実行しようと思いました。しかし、運送方法や労力、課題が多く諦めかけたこともありました。

そんな時、1枚の写真、アフリカの子どもが土をいじっている写真を見ました。その子は食べるものが無く、石を食べていました。

数多くの課題がありましたが、この写真をきっかけに再奮起し、自分ひとりでしようとするのではなく、周囲の人(や企業)が「やりたい」と思える仕組みを作るようになりました。

結果、運送会社が協力したいと思えるようなシステム、購入者が継続できるボランティアに参加できるシステムを作ることができました。

ボランティアを行うときに大切なのは「見えること」と「継続可能であること」だと話されました。そのため、このプロジェクトでは支援物資等が実際にどのように使われているのかを明らかにし、一度きりではなく継続した支援を行えるよう留意したそうです。

経緯などについてお話頂いた後、参加者に針と風船が配られました。

はじめに、秋元さんが「風船を割らずに針をさす」を実践して見せました。成功した後、参加者も同じようにチャレンジしました。早くできた人も、時間が掛かった人もいましたが、ほとんどの人が成功していたようです。

秋元さんからは「風船を割らずに針を刺すなんて無理だと思いませんでしたか?でも最初に私が実践して見せたことで、これは刺さらないという常識から、できるかもに皆さんの中で変わりました。これから様々なムリなことに挑むかもしれません。しかしそこでできるかもという仮説を立ててみてください。」と話がありました。

参加者からは

「話を聞けてよかった。ボランティアなどに取り組む時に、自分がしたいことを一人だけでなく周囲の人を一緒に巻き込んで、できるようにしたいと思いました」

などの感想が聞かれました。

最後に、参加者の高校生から「今、私たちがすべきことは何だと思われますか?」と質問がありました。

秋元さんは

「何でも良いと思います。難しいことをする必要は無いと思います。身の周りの人を助けるなど、小さなことでも出来ることをやって貰えれば、と思います」

とこたえられました。

秋元さん、貴重なお話をありがとうございました。