学生の声 STUDENT VOICE

みやざきグローバル産業人材育成事業に参加しました。

2017年11月~2018年3月にかけて、行われたみやざきグローバル産業人材育成事業に参加しました。

この事業は宮崎県総合政策部産業政策課・高等教育コンソーシアム宮崎が主催したもので、国内外で研修・マーケティング調査、ワークショップ・企業訪問等を行うプログラムを通じて「マーケティングの知識」や「語学⼒」、「コミュニケーション能⼒」「⾏動⼒」などの向上を図る目的で開催されました。

近い将来、企業で働くうえで出会うであろう「マーケティング」を学生時代に経験できる良い機会になると考え応募しました。また、普段から大学では英語で勉強し、外国籍の先生、友人と関わる機会が多かったことから、海外と繋がる仕事にも興味を持っていた為、シンガポールでプログラムが行われる点にも魅力を感じました。

3段階の国内外プログラム

1. 国内プログラム<渡航前>(11月~2月)

渡航前のプログラムでは実際に高千穂にある企業「高千穂ムラたび」様を訪問させて頂き、新商品の米ぬかを使用したお菓子「おぬかさん」について学びました。

海外プログラムに向けて、シンガポール事情の勉強会やマーケティングブートキャンプ、そして勉強会メンバー・メンター*とのミーティング 「おぬかさんマーケティング」の仮説設定、「おぬかさん」のプロモーションビデオ製作などを行いました。

2. 海外プログラム<シンガポール>

5泊6日の国外プログラムでは以下のことを行いました。

起業家を目指すNUS学生との意見交換

世界の大学ランキングで常に上位と評価されているシンガポール国立大学(「アジア1位」と評価される大学で、多くの起業家を輩出)の学生とプレゼンテーションや意見交換は、なかなかできない貴重な経験でした。「おぬかさん」の販路展開についての議論や、商品の試食アンケートへの反応を得られたことに加え、ビジネス・起業に関心が高い学生から、事業立ち上げの経験談や将来的なビジョンを聴いたことは、グローバル化が進む現代を生きる学生同士として、大きな衝撃と良い刺激を受けました。

シンガポール進出の日本企業における視察・インタビュー

日本企業の海外進出に伴う、異文化の市場による販路開拓への影響や、マーケティングを軸に商品改良やプロモーションによってシンガポール進出を軌道に乗せることができた具体例などの貴重なお話を伺いました。また、学生の質問に答えて頂く機会もあり、宮崎の会社の商品(おぬかさん)をシンガポールで販売するために必要な要素を考えるための有意義な意見を多く頂きました。

海外とつながる働き方をしたいと考えていた自分にとって、海外駐在員の方々のお話しは大変興味を惹かれるものばかりで、日系海外進出企業への訪問は非常に恵まれた、貴重な経験でした。

ローカルスーパーの視察

棚の配置、価格、棚上の商品の量、嗜好、ポップやパッケージの特徴など様々な点に注目し、おぬかさんを店頭に並べる上で効果的なポジションやターゲット層を模索しました。様々な競合商品とも比較する中で、シンガポール独特の嗜好や文化にも触れることが出来ました。この過程で店頭に並ぶ商品の一つひとつが、その商品に携わる多くの人や企業による多角的なマーケティングによって支えられているという新たな視点を学ぶことが出来ました。

City Square Mallにて現地の消費者へ試食アンケート実施

人生初の試食アンケート調査はシンガポールでした。様々な人種で構成されるシンガポールでの試食の実施は、アレルギーに加え宗教的な配慮も求められました。さらに、日本から来た初めて口にする食品に対し、地元の方々の反応は丁寧ながらも厳しく、当初はアンケート集計にかなり苦戦し、何度も心が折れかけました。しかし、気持ちを切り替え、積極的にメンバーと協力し、集計目標を達成できた瞬間は強く印象に残っています。また、アンケート調査をしながら、原材料や製造過程に対する様々な配慮が求められながらも「おぬかさん」だからこそクリアできるその商品自体の強みに注目しました。その結果、自分の仮説と検証を経て、プログラム最終日の企業への提言プレゼンテーションでは納得のいくアイディアを発表することが出来ました。

3. 国内プログラム<渡航後>(3月)

渡航中の学び・気づきの共有を行う事後ミーティング、各自の「おぬかさんプロモーション」を企業に提言するためのプレゼンテーションを行いました。

プログラムを終えて

「おぬかさんの販路開拓プロジェクト」に参加させて頂けたことは、自分にとって挑戦でしたが、想像以上に多くの学びを得ることができました。

特に印象に残った出来事は、シンガポール渡航前後の気づきです。シンガポールで自分の仮説を検証する前、国内研修でマーケティングを学びながら、高千穂ムラたび様の想いである「未来のムラづくり」に強く共感しました。そこで、商品を消費者に届けるとともに、NUSでのプレゼンは「商品開発の背景と生産者の思い」を伝えることに重点を置きました。しかし、フィードバックを通して、消費者の購買意欲にまず響くことは、ストーリーより先に「なぜその商品を手に取るのか」という、ニーズを消費者自身に認識させることでした。ニーズに応えた商品を手に取る消費者に、商品を通して生産者の思いや背景のストーリーが伝われば、それらが付加価値を生み出し、差別化された素敵なものになることがわかりました。現地調査ではまさにその気づきを体現でき、検証結果をもとに、新たなアイディアを企業に提言することができました。

私は卒業後に就職しますが、自分の進路にも影響を与えてくれた今回の経験とその学びは、今後仕事に取り組む上で必ず活きてくると思います。常に挑戦することを楽しむ気持ちを大切にしていきたいです。

最後に、どんな時も多様な考え方や個性を受け入れ協力してくれた仲間やプロジェクト内外で常に全力でサポートして下さったメンターの方々、高千穂ムラたび様、県庁の皆様を始めとするプロジェクトに関わってくださったすべての方々に感謝しています。周りの人の支えがあって自分の学びがあったので、このような学びと出会いを得た今回のプロジェクトと宮崎県に将来様々な形で貢献できるように、今後の人生を歩み、経験を積んでいきたいと思います。